【研究内容】
ラット肝から肝細胞を採取し、他のラットの脾臓に移植すると、移植4週間後をピークとして、脾臓には肝細胞の他に、サイトケラチン7陽性の管状構造を作る胆管細胞が出現する。我々は、この胆管細胞の起源の可能性として、(1)混入する胆管細胞、(2)胆管細胞にも肝細胞にも分化しうるoval cell(3)肝細胞自身の3つを考えている。(1)(2)の可能性が低いことは、既に論文として報告しているが、肝細胞が胆管細胞に変わる事を直接証明はしていない。この研究では、これを研究目的とする。
Dipeptidyl peptidase IV(DDP IV)陽性ラット肝臓から肝細胞を採取する。この肝細胞を、retorsine投与DDP IV陰性ラットの門脈に注入する。これにより、DDP IV陽性肝細胞がDDP IV陰性肝で増殖し、一部の肝細胞がDDP IV陽性となる。細胞注射後3ヶ月で、このラットから肝細胞を採取し、DDP IV陰性ラット脾臓に移植する。4週間後に脾臓を採取し、DDP IV陽性胆管ができているか検討する。できていれば、肝細胞が、直接胆管細胞に変わる事が証明される。 |