学会セミナーについて
アメリカ獣医外科学会2010ACVS Veterinary Symposiumに参加して
2015年11月29日
アメリカワシントン州シアトル市に於いて
2010年10月20日(水)~10月23日(土)
参加者:獣医師 牧野隆之
10月20日から23日までの4日間、アメリカのシアトルにて開催されたアメリカ獣医外科学会2010ACVS Veterinary Symposiumに参加してきました。
アメリカ国内の学会ですので、もちろん実習、講義ともすべて通訳なしの英語ですが、電子手帳と身振り手振りで、一緒に参加した知り合いの先生と共に、英語と格闘しながらの毎日でした。
受講した実習は、普段の診療にすぐに生かせる皮膚の創傷治癒に関するもので、創傷部位に持続的に陰圧をかける機器を用いて、感染を抑えつつ創傷の治癒を早 める治療法など、まだ日本ではあまり行われていないものも含め、盛りだくさんの内容でした。また、講義に関しては、麻酔に関するもの、椎間板ヘルニアの手 術などの神経外科に関するもの、股関節や膝関節の整形外科手術に関するものなどを聞きました。とくに膝関節に関しては、人工関節手術や、膝蓋骨脱臼の新し い手術法など、これから日本でも取り入れられるであろうものを多数見ることができ、有意義なものばかりでした。
また、日本から参加されている先生も多く、大学の教員も含め30人くらいはいました。その先生方と情報交換を行うなど有効な時間を過ごすことで、いつもの ことながら、いろいろな刺激を受けモチベーションを上げることができましたので、それを日々の診療に少しでも還元出来るよう、がんばっていきたいと思います。
学会会場にて
マリナーズの本拠地セーフコ・フィールド球場にて